マルチ商法から得るものはない

マルチ商法に誘われることがあったので簡単にまとめる。

マルチ商法(multi-level marketing)とは

個人を販売員として勧誘することで、販売組織を連鎖的に大きくする取引。正式名称は連鎖販売取引。ネットワーク系のビジネスと呼ばれることも多い。違法となる場合はネズミ講と呼ばれる。詳しくはこれらの記事が参考になる。連鎖販売取引|特定商取引法ガイド, マルチ商法 – Wikipedia

儲かるのか?

マルチ商法の主催者や勧誘者は儲かる。末端の加入者は損をする。

主催者や勧誘者が儲かる仕組み

新規加入者は組織に一定の金額を払う。その数十%を勧誘者が受け取る。

例えば、新規加入者が入会金として100万円払い、勧誘者が20万円もらえるとする。5人以上誘えば、儲けることができる。

末端の加入者が儲からない仕組み

例えば、入会金として100万円払い、5人以上勧誘できないと儲けることはできない。全ての加入者が二人以上を勧誘することはできないので、必ず末端の会員が存在する。いつかはマルチ商法の組織が潰れ、そのとき多くの人が損する。

合法なのか?

合法なこともある。

商品に魅力はあるか?

商品としては、ビットコインや投資、資産運用で儲かる方法を教えるなど様々なものがある。どれも中身はほとんどない(実際に確認したわけではないが話を聞く限り口先だけ)。人脈が得られるということもあるが、得られる人脈はマルチ商法に参加する人の人脈である。

勧誘方法

最初は勧誘者に勧誘されることが多い。話に興味を持つと主催者側の人が詳しく説明してくれることもある。手法としては、自分たちがいかに成功しているかをアピールして、無理には誘わない。ある程度投資の勉強などをしていれば、嘘だと見抜けるが、あまり勉強したことがない人には嘘か本当かを見分けるのは難しい。

始める前に絶対に見るべき映画とYouTube

マルチ商法を始めたいと思った時は絶対に「闇金ウシジマくん Part3」を観て欲しい。マルチ商法で得られるものや失うもの、どんな人がマルチ商法を始めるかなどががわかりやすく描かれている。

以下のYouTubeでは30分程度でマルチ商法やポンジスキームがどんなものか詳しく説明されている。

最後に

興味本位でマルチ商法の話を何回か聞いて、得るものがないと感じた。魅力的な情報や商品を得ることもできないし、主催するつもりも、参加するつもりもない。今後また話を聞きたくなることはないと思う。

マルチ商法がどんなものかわからない人は、始める前に絶対に見るべき映画とYouTubeを見て、実際に話を聞いてみるのもありだと思う(話を聞くだけ時間の無駄ということがわかるはず)。

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